実は、自宅の倉庫のカギが見つからないのでいろいろと考えました。
普段使わないスペースでここ数年ほど使用しないままになっていたのです。
カギを置いている場所はひとつしかないのにその中に倉庫のカギが入っていない。
頭の中を井上陽水のあの昭和の名曲が流れます。(お若い方すみません)
♪探しものはなにですか?見つけにくいものですか?♪
♪机の中もカバンの中も探したけれど見つからないのに♪
♪まだまだ探す気ですか~♪
はい、まだまだ探す気だったのですが、もう追いかけても仕方のないような気持ちにもなってきました。
人間が欲深いのか、わたしだけが欲深いのかはわかりませんが、身近にあるものよりも失ってしまったものの方に気持ちが向いてしまうことがあります。
恋愛にも同じようなことが起きることがあります。
女子たちからの恋愛や婚活の話題にもときどきのぼることは「前の人の方が良かったような気がする」という失ったものへの思いです。
婚活&恋愛あるあるかもしれませんが、迷ったけど断った人の方が良かったような気になるのです。
ただの気の迷いだと言ってしまえばそれもそうですが、気持ちが過去に戻るときには現実がしっかりと見えていない「過去への逃避」が起きる瞬間です。
別れた恋人や終わったお見合い相手のこと思い出してあの栄光をもう一度という欲望がふつふつとわいてしまったときは、それは執着という病気ですよと言い聞かせると良いでしょう。
今自分の手元に残っていなくて手放したりなくしてしまったものを追い求めるのことを「執着」というらしいです。
執着というのは両手に何かを握っている(つまり過去の思いとか願い)ことになり、両手がふさがっています。
両手がふさがっているということは新しいものをつかむこともできないということです。
これから恋愛&婚活をしようというときに、新しい人との出会いをつかむ手がないということですから一大事です。
もしも目の前にすごく手にしたいものがあって、すぐに両手を開けないといけない状況だったら判断は早いのですが、これから見つけにいって拾おうというのですから見つかってから手放せばいいやと欲深く手放せないのが執着というやつです。
ところがさらに落とし穴があります。
なんと「執着」すると動きが固くなり不自由になるというらしいのです。
新しいものを見つけに行くこともできなくなってしまうのでは万事休すです。
恋愛&婚活においては過去への思いという執着は新しい未来へブロックをかけるようなものなので、今すぐに捨ててしまいましょうというが結論です。
でもなかなか手放せないから苦しい思いや間違った選択もしてしまうわけです。
手放しのコツは相手にあるはなく自分にあります。
探しても見つからないカギに執着しているのは、カギをなくしてしまった愚かな自分を認めなくないからです。
もしかしたらカギが見つかるかもしれない、そしたらそのときに惨めになるではないかという自分もいます。
どちらの自分も見たくないから「カギは見つかるかもしれない、今探しているところなんだから」と思いそこにとどまってしまいます。井上陽水がリフレインし続けるわけです。
執着を手放すコツとは、失敗した自分、未熟だった自分、寂しい自分をまず認めるというところから始まります。
そして認めるのがここで止まるとただ痛いだけになってしまいます。
そこで絶対に認めてほしいのは「自分は幸せになるのだ」という今の新たな思いです。
自分は絶対に幸せになる、そして自分の周りはもっと幸せになる、今ここで執着を捨てることが自分にとってとても大切なステップであると気づくことが行動の原動力になります。
カギをなくした自分を認めて、カギの110番に電話することになりました。
新しいカギが出来上がったとき新しい自分になると思うとワクワクします。
恋愛&婚活で捨てられない思いがあったらぜひいっしょにお話ししましょう。